サムスンと同社の最近のタブレットリリースでは、それぞれ赤外線ブラスタとPeelの「Smart Remote」ソフトウェアが採用されているが、Xperia Tablet Sはその一歩先を行き、タブレットから複数のデバイスの電源をオンにできる機能を搭載している。これらのデバイスには、テレビやBlu-rayプレーヤー、音響システムが含まれ、(互換性のあるデバイスを適切に設定した後は)大半のスタンドアロンのユニバーサルリモコンと同様に、ボタンを1度押すだけで操作できる。
Watch Nowは、ユーザーの個人的な好みとソーシャルメディアの傾向という要素が追加されたテレビガイドとして機能する。例えば、「Breaking Bad」(米国のテレビドラマ)の最新エピソードがTwitterで大きな話題になったら、同アプリはユーザーにそれを見ることを勧めるだろう(ユーザーがまだ見ていない場合)。同アプリを利用して、今見ている番組についてFacebookやTwitter、GetGlueに投稿することもできる。おそらく番組以外でも、ユーザーの興味のあるあらゆる話題について投稿することが可能だろう、と筆者は考えている。Watch Nowアプリはローンチの期間中、「Google Play」ストアでXperia Tablet Sのみに提供される予定だ。
筆者はタブレットをリモコンとして利用するというアイデアを気に入ってはいるのだが、実際にソニーが採用しているリモコンソフトウェアはやや煩雑な気がする。ユーザーは最初、混乱するかもしれない。筆者はレビュー機を入手できたら、いろいろなことを試して、前バージョンからどれだけ変化しているのかを確認するつもりだ。
ソニーによると、マルチポートカバーを装着した状態のXperia Tablet Sは「防滴」(必ずしも「防水」を意味しないことに注意)だという。また、スクリーンはユーザーの手が濡れている状態でもタッチジェスチャーに反応するという触れ込みだ。ソニーがテスト機を2台送ってくれないかと筆者は願っている。もちろん、1台が防滴テストに通らなかったときのためだ。
Xperia Tablet Sは「Android 4.0」の最新バージョンが搭載された状態で出荷されるが、ソニーによると、極めて近い将来に4.1へのアップグレードが提供される予定だという。新しいインターフェースは前機種のTablet Sと比べて、タブレットスキンの圧迫感が低減されたように思える。
ソニーのメディアアプリに関しては、「Video Unlimited」および「Music Unlimited」が復活しており、Music Unlimitedではプレイリストをキャッシュに保存して、オフラインで再生できるようにする機能がある。さらに、ソニーの「PlayMemories Online」サービスを通して、クラウドにあるすべての写真や動画をあらゆるデバイスで共有することも可能だ。ただし、筆者はその「あらゆるデバイス」が実際に何を指すのかを現時点では正確に把握していない。
ソニーによると、同タブレットでは、「PlayStation Mobile」からも「専用の」コンテンツが提供されるという。これには期待したい。筆者はゲーム好きなので、この点はソニーが過去のタブレットで本当に大きな失敗をした分野だと考えている。ソニーのタブレットならば、「PlayStation 1」、そして可能であれば(CPUの処理能力が十分なら)「PlayStation 2」のゲームをエミュレートしたものの中から選りすぐった、最高のゲームであふれているべきなのだ。現時点でこれが実現していないことを残念に思う。
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