ソニーの新タブレット「Xperia Tablet S」を先行レビュー--実際に触ってみた第一印象 - (page 3)

Eric Franklin (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年09月06日 07時30分

 サムスンの「TouchWiz」のミニアプリトレイと同様に、Xperia Tablet Sにも「スモールアプリ」のサポートが含まれる。スモールアプリとは、フルサイズのアプリと同時に実行可能な、電卓やタイマー、レコーダーなどの小さなアプリのことだ。注目すべきなのは「Scrapbook」で、ウェブサイトやアプリからさまざまな資産をクリップして、その画像を複数のアプリ間で共有できる。

 「Guest Mode」を利用すると、アプリへのアクセスや壁紙、ウィジェットをカスタマイズでき、アカウントをパーソナライズして複数作成することが可能だ。親の立場から見ると、これは自分のタブレットにインストールされたアプリに子どもがアクセスするのを制限しつつ、その子がタブレットで遊べるようにする素晴らしいツールかもしれない。筆者は数分間、Guest Modeを使ってみたが、そのインターフェースはシンプルで使いやすく、意図された通りに動作するように思えた。

 最後になるが、Xperia Tablet SにはGoogle Playで使用可能な45ドルのクレジットが含まれており、対象となる15本の映画の中から3本を選ぶことができる。それらの映画のタイトルは明かされていないが、Columbia Picturesのロゴを含むものになるだろう、というのが筆者の予想だ。

アクセサリが強化されたXperia Tablet S

 ソニーは、Xperia Tablet S向けのアクセサリを熱心に売り込むだろう。最も興味深いのはおそらく「Cover with Keyboard」だ。このカバーは、カバーとキーボード(タッチパッドはない)、スタンドの3つの役割を果たす。

 Guest Modeとは基本的に、複数のユーザーアカウントを簡単にセットアップし、アプリへのアクセスをさまざまなレベルに設定できる手段だ。
Guest Modeとは基本的に、複数のユーザーアカウントを簡単にセットアップし、アプリへのアクセスをさまざまなレベルに設定できる手段だ。
提供:Sony

 このキーボードは、Microsoftが6月の「Surface」イベントで披露した「Touch Cover」キーボードによく似ていると思った。カバーと同じ平面にキーが配置され、柔らかいフェルトのような材質でできているように感じられる。Cover with Keyboardにタッチパッドが搭載されていないのは残念だ。少しだけこのキーボードを使ってみたが、ほとんどの人より大きいことを認めざるを得ない筆者の両手にはやや窮屈に感じた。Cover with Keyboardの小売価格は99ドルになるようだ。

 「Docking Stand」(99ドル)を使えば、このタブレットをスタイリッシュにもたせかけることができる。これには3基のUSBポートと1基のHDMIポートが搭載されている。Docking Standとそのほかのアクセサリは、本体発売時に入手できるようになる予定だ。

第一印象

 Xperia Tablet Sは米国において9月7日に発売予定で、ストレージ容量の異なる3モデルが用意される。16Gバイト(399ドル)、32Gバイト(499ドル)、64Gバイト(599ドル)の3モデルだ。筆者は同タブレットを手に入れること、特にテレビ/リモコン機能を試すことを楽しみにしているが、これらの価格設定は必ずしも筆者に強い確信を抱かせるものではない。

 筆者は、ソニーがこの分野での競争について本当に真剣に取り組んでいることを示す、もっと明白な兆しを見たいと思っていた。Xperia Tablet Sの価格は、Tablet Sが2011年に発売されたときの価格に比べると安くなっているが、それでも400ドルのタブレットは高価である。ソニーは、同社製品に消費者の関心を引きつけておくために、説得力のある訴えを展開するべきだ。テレビ機能は素敵だが、テレビ機能と300~350ドルの開始価格の方がもっと素敵だ。

99ドルの「Docking Stand」は、3基のUSBポートと1基のHDMI出力ポートを搭載する。
99ドルの「Docking Stand」は、3基のUSBポートと1基のHDMI出力ポートを搭載する。
提供:Sony

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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