2011年の地デジ化にともない、手軽にデジタルの高画質、高音質の恩恵を受けられる環境が整ったことから、これまで以上に自宅でホームシアターを楽しみたい人が増えている。とはいえ、部屋が狭いことや大きな音が出しにくいといった問題を抱える日本の住環境においては、サラウンド空間を構築するのはなかなかに難しい。
こうした問題を解消するアイテムとして、仰々しく場所を取ることなく、ヘッドホンだけで映像に合わせた迫力あふれる音が楽しむことができる、サラウンドヘッドホンが存在する。
以前は、干渉する機器が少ないという利点を持つ赤外線方式が主流であったが、プラズマテレビが人気となった頃から、各メーカーともに2.4GHz帯を利用した無線ワイヤレス方式へと移行。プラズマテレビで使えるだけでなく、障害物に強く到達距離も長いというメリットから、現在の送信方式のメインストリームとなっている。
2011年には、待望となるHDMI接続での7.1chサラウンドを実現したソニー「MDR-DS7500」が登場したことで、再び注目を集めているカテゴリだ。販売するメーカーも絞られてきているが、7.1chサラウンドがヘッドホンで楽しめることを基準に選んでおけば間違いないだろう。
同カテゴリの老舗メーカーであるオーディオテクニカは7月、新提案となるサラウンドヘッドホン「ATH-DWL3300」(実勢価格:3万9400円)を発売。インナーイヤータイプで7.1chが楽しめて、着脱式のレシーバを採用することで手持ちのヘッドホンでもサラウンドが聴けるといった、新たな試みを内包。ここではその実力をチェックしていく。
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