Ilagan氏はまた、地元が有利になるような不公平な判断はなかったと述べた。Appleはシリコンバレーの企業で、陪審員の多くはそこで生活し、働いている。
「われわれは、Appleを応援していたわけではない。審理手順に関する判事の指示に従い、それを最後まで守った。Appleやサムスンのことを考えることはなかった」(Ilagan氏)
審議過程に関する限り、各陪審員は何らかの専門知識を提供するか、あるいは審議の円滑な進行に寄与する何らかの役割を果たした。陪審員長のHogan氏はかつて、特許取得の長い手続きを経験した企業を所有していた。過去に3度、陪審員を務めたこともあった。
陪審員団の2人の女性であるLuzviminda Rougieri氏とAarti Mathur氏は、議論が軌道からそれず、規則から逸脱しないように支援した、とIlagan氏は述べた。また、陪審員の1人(Peter Catherwood氏と思われる)はAT&Tのプロジェクトマネージャーで、陪審員団が損害賠償額を算出するのを助けてくれたとIlagan氏は言う。
「わたしは技術面(の問題)や電源制御について意見を述べた。それらについては知識があるからだ。その方面の仕事をしている」(Ilagan氏)
Ilagan氏は機械工学の学士号を取得しており、Western Electronicでシステムエンジニア、Stanford Telecomでアプリケーションエンジニアとして働いた経験を持つ。
9人の陪審員のうち4人は、IntelやAT&Tなどのテクノロジ企業で働いた経験がある。Hogan氏はハードドライブ企業に勤務していた。
Ilagan氏は最後に、これは非常に重要な訴訟であり、その評決が市場にさまざまな影響を及ぼす可能性があることを陪審員団は理解していたのか、という質問に次のように答えた。
「サムスンがそれらの携帯電話を販売できなくなれば大変なことだというのは理解していた。しかし、サムスンは立ち直って、独自のデザインを作ることができると確信している。携帯電話をデザインする方法はほかにもある。(サムスンの携帯電話の)外観は同社の失墜だというのが実態だ。サムスンは外観をコピーした。Nokiaは依然として携帯電話を販売している。BlackBerryも携帯電話を販売している。これらの携帯電話は知的財産権を侵害していない。市場にはほかの選択肢もある」(Ilagan氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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