Appleに全面的に有利となった評決においてわずかな望みを見出したいサムスンは、タブレット「GALAXY Tab 10.1」に対する販売差し止めの解除を裁判所に求めた。
裁判所文書を入手したBloombergによると、サムスンは米国時間8月26日、サンノゼにある米連邦裁判所に解除を申請したという。同社は24日の重大な評決内容を引用している。この評決では、GALAXY Tab 10.1販売差し止めの原因となった特許について、サムスンによる侵害が実際にはなかったと陪審員団が判断している。
Appleが2012年6月、260万ドルの供託金を支払ったことで、サムスン製タブレットの米国における販売差し止めの仮処分が執行されることになった。サムスンはそれ以来、侵害がないことを主張して、この差し止めの停止を図ってきた。これまでは、その主張を認めてもらえるだけの十分な根拠がなかったが、現在は十分な根拠が存在する可能性がある。
GALAXY Tab 10.1の販売差し止めを解除できるかもしれないということだけが、24日以降のサムスンにとっての朗報である。陪審員団は24日、サムスンがAppleに10億5000万ドルの賠償を支払うべきとの評決を下している。陪審員団はサムスンがAppleの6件の特許のうち5件を侵害しているとした。
Bloombergによると、サムスンはGALAXY Tab 10.1の販売が理由もなく差し止められたことによる損害賠償をAppleに求めたという。また、同社はLucy Koh判事に対し、審問を行わずにこの要求に関する決定を下すよう求めたとBloombergは報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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