韓国の裁判所は、Appleとサムスンがお互いに相手の特許を侵害しているとして、該当するデバイスの韓国における販売を差し止め、両社にごく少額の損害賠償を認定したという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間8月23日夜に報じた。
また、ソウル中央地方法院の3名の判事はスマートフォンの購入者が両社のデバイスを混同する「可能性はない」との判断を下したと、WSJは伝えている。
WSJによると、韓国の裁判所は判決で、Appleはサムスンが保有する無線通信技術の特許2件を侵害し、一方、サムスンはバウンスバック技術に関するAppleの特許1件を侵害していると裁定したという。また、サムスンがデバイスで使用しているアイコンはAppleの意匠を侵害していないとの判断を示したという。
Appleがサムスンに支払う賠償金は侵害のあった特許1件につきわずか1万7650ドル、サムスンからAppleへの賠償金は2万2000ドルとされた。賠償額が少ないのは韓国の市場が小さいためだとReutersは説明している。
WSJによれば、Appleの「iPhone 4」と「iPad 2」、サムスンのスマートフォン「GALAXY S2」「Galaxy Nexus」とタブレット「GALAXY Tab」「GALAXY 10.1」の販売が禁じられたという。
両社は、この判決に対して控訴することもでき、最終的には大韓民国大法院(最高裁判所)まで上告できるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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