Hewlett-Packard(HP)の社内メールによると、同社は「webOS Global Business Unit」を「Gram」と呼ばれる新会社としてリブランドしているという。
米CNETが入手した、HPのシニアバイスプレジデントであるMartin Risau氏が書いた8月11日付けのメールによると、部外者には社外秘で進めていること以外は新会社について語らないよう従業員に働きかけたという。
昨日行った新ブランドGRAMの発表を熱心に聞いてくれたことに感謝する。われわれと同じように、みなさんがこのブランドを気に入ることを期待している。
われわれの使命や価値観、そしてアクションプランは不変であることを強調したい。普段の通りスケジュールに沿って業務を進めていて、その点で新しいことはない。
やらなければならないことが多くあり、もう一度みなさんの協力をお願いしたい。
これは新しいブランドで、まだ始まったばかりだ。やらなければならないことが山のようにある。さらに、新ブランドの発表は行動のきっかけでもある。
始めよう。みなさんが一晩でこのブランドを気に入るとは思っていない。われわれはもはやコンシューマー向けのハードウェアブランドではなく、ソフトウェアやユーザー体験、クラウド、エンジニアリング、協業にフォーカスした別の会社なのだ。このアイデンティティの変化に慣れるまでには時間がかかるし、それが普通だ。
HPは2010年7月に12億ドルでPalmを買収し、独自のモバイルOSを手に入れて突如スマートフォン業界に参入した。しかし、このOSは高く評価されたものの、競争の激しいモバイルOS市場では牽引力を得られなかった。
このユニットの運命が中途半端なものになったのは、HPの当時の最高経営責任者(CEO)であるLeo Apotheker氏が2011年8月に、同社はwebOSデバイス(具体的には「TouchPad」とwebOS携帯電話)の事業を中止する予定だと発表してからだ。新しいCEOのMeg Whitman氏は2011年12月、このOSと「Enyo」アプリケーションフレームワークをオープンソース化する最終的な判断を下した。
HPは7月、「Enyo 2」はベータを終了して開発者向けに利用可能になったと発表した。Enyoの最初のバージョンは、失敗に終わった同社のTouchPadタブレットに特化したものであったが、新しいバージョンは「iOS」「Android」「Safari」「Firefox」「Chrome」「Internet Explorer」向けのアプリ構築に使用することが可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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