UPDATE Google検索は、著作権保有者から著作権侵害を訴えられているサイトをあまり歓迎しないようになる。
Googleは同社のブログ上で、著作権保有者から寄せられる苦情が多すぎるサイトに対してペナルティを科すための新たな対策について概要を説明している。
Googleはブログ投稿で「われわれは、検索ランキングに新たな指標を導入する予定だ。それは、任意のサイトに対して、われわれに寄せられた著作権侵害に基づく有効な削除通知の件数だ。削除通知の件数が多いサイトは、検索結果の下位に表示される可能性がある」と明らかにした。
今回の動きは、Googleがこれまで採用してきた著作権侵害対策として最も重要なものの1つとなるようだ。同社の強力な検索エンジンは、世界中のほとんどの人々がインターネット検索を行う際の経路となっている。Googleはこの2年間、著作権所有者に対してより一層譲歩してきているが、著作権所有者らは、Googleの検索エンジンが著作権侵害を助長しないような措置を取るよう、かなり以前から同社に要請してきた。
中でも最大の要求の1つが、著作権侵害の疑いのあるサイトを検索結果に表示しないよう遮断するというものだった。著作権所有者にとって十分とは言えないまでも、それに近い対策が得られた。ここで忘れてはいけないのは、不正な映画や音楽ファイルを共有するサイトにインデックスを付け、ユーザーを誘導できるようにするサイトがありとあらゆる種類で存在するということだ。
Googleはブログ投稿で、変更の意図は、同社が著作権の取締役官になることではなく、音楽や映画などのデジタルメディアの違法な源を排除できるようにすることであると示唆した。
今回のランキング表示の変更は、コンテンツの合法的かつ良質な源をユーザーがさらに容易に見つけられるようにするものである。それが、NPRの音楽ウェブサイトでプレビューされた曲であれ、Hulu上のTV番組やSpotifyからストリーミングされた新しい音楽ファイルであれ、対象となる。
さらにGoogleは次のように続けている。「われわれは、著作権侵害に基づく削除の取り組みを2年以上前に再開させており、それ以降、著作権所有者からオンラインコンテンツ侵害についてはるかに多くのデータを受け取っている。事実、われわれは現在、著作権侵害に基づく削除通知を2009年の合計を上回るペースで毎日受けており、処理している。直近の30日間だけでも、430万URLを上回っている。われわれは今後、これらのデータをGoogleの検索ランキングにおける指標として使用していく」(同ブログ投稿)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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