SNSプロモーションの現場

無印良品がSNSで実践するブランド訴求力--消費者を理解する工夫の数々 - (page 3)

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ソーシャルメディアをマーケティングのフックにする

--6月にソーシャルメディア上で展開された2年間無料で無印良品の家に住む人を募集するキャンペーンは大きな反響を呼びましたね。

  • 無印良品の家のFacebookページ

 Twitterでは18万人のフォロワー、Facebookでは80万人のファンを獲得し、住宅メーカーのカテゴリでは開始から約10日でFacebookのファン数が1位になりました。

 ソーシャルメディアを使ったキャンペーン企画はローリスク、低予算でできるんですが、ローリターンとも言われています。今回は店頭の「無印良品週間」キャンペーンと合わせて、折り込み広告で告知したり、iPhoneアプリでデモをやったりしたことで、ニュースサイトをはじめ、最終的にはテレビのパブリシティにまで発展していきました。結果的にはソーシャル、自社、マスメディアのトリプルメディアマーケティングに発展する思わぬ効果が得られました。

 今回、キャンペーンに合わせて動画も公開したのですが、視聴回数は2万回を超えました。結果的に顧客時間を活用した能動的な拡散と視聴が生まれ、ブランド認知を高める効果にもつながりました。やはりどんなマーケティングでも成功するためにはこのぐらいの規模で展開する必要があると思いますが、最初からテレビCM予算までつけてとなるとなかなかできない。ソーシャルメティアの拡散効果を使うことで、100万人規模に届くキャンペーンに発展していった好事例になったと思います。常にソーシャルをフックにして、トリプルメディアの発想でマーケティングを展開していきたいと考えています。

--今後の取り組みについて教えてください。

 これからの時代、ソーシャルメディアマーケティングは、顧客関係マネジメントだと思っています。ソーシャルメディアのアカウントを使って、お客様の商品購入の検討段階から購入、購入後に至るまでの意見や感想の吸い上げをシームレスにつなげる。直接的な売上向上ではなく、ここに意味があると考えています。

 もう一つはデジタルカタログを作りたいです。単に現在店頭に設置している紙のカタログをすべてデジタル化するのではなく、例えばページのトップに食料品を持ってくるなど、お客様が自由にページレイアウトをできるカタログを用意したい。

 既にネットストアには在庫機能をつけているのですが、設定した店舗の在庫状況がわかる機能も持たせたいですね。そうすると、国内約400店分のカタログが作れます。カタログを見て欲しい商品があったら、店舗に取り置きしてもらうなどの活用も考えられますね。GPSによる位置情報と連携して店舗への道案内もできるといいな、などイメージが膨らみます。

 我々が目指すべきは、究極のO2O(Online to Offline)なので、ネットだけの売上向上を考えたソーシャルメディアの活用にはあまり興味がありません。やはりお客様がそれ見て、店舗へ行こうと思っていただかなければ意味がない。そんな切り口を持たせて、今後もソーシャルメディアを運営していきたいと思っています。

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