Googleは、「Knowledge Graph」プラットフォームに対する重大なアップデートを今週実施すると発表した。
最も顕著な変更点は、提供地域である。米国時間8月9日から、Knowledge Graphは世界中の英語使用国に提供される。これまでは米国内からしか利用できなかった。
さらに、Knowledge Graphの検索結果が地域ごとにローカライズされる。これによって、地域との関連性が高まり、同名の町やスポーツチームに関する情報を探す場合の検索プロセスが効率化する。
「Google Search」担当シニアバイスプレジデントを務めるAmit Singhal氏は、ブログ投稿でいくつかの例を挙げた。
オーストラリアで「chiefs」を検索すれば、ラグビーチームに関する結果が得られる。所属選手、試合結果、歴史などに関する情報である。
またこのインテリジェンスを利用して、ユーザーの検索語が複数の意味を持つ場合に正しい結果がよりすばやく得られるように支援する。例えば、「rio」という言葉は、ブラジルの都市、最近公開されたアニメ映画、またはラスベガスにあるカジノを意味する可能性がある。
2つめの大きな変更点は、Knowledge Graphのインテリジェンスが検索ボックスの検索語のオートコンプリートライブラリに追加され、Google検索の改善に利用されている点である。
さらに、Googleのエコシステムにある環境を完全に統合したいと思うユーザーは、通常の検索ボックスから自分の「Gmail」アカウントの情報を検索できるようになる。この機能は、申し込んだ人を対象に限定的に試験公開される。
Knowledge Graphは2012年に入って、「次世代の検索を構築するための最初の重大なステップ」として発表された。
5月の発表時には、5億件ものオブジェクトと、それら自身や相互関係などのデータ35億件以上がKnowledge Graphに含まていた。
簡単に言えば、Knowledge Graphは、検索エンジンを使用するユーザーにさらに詳細な情報と関連性の高いトピックを提供する。データは、Google検索結果ページの右側に表示される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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