Googleは、現実離れした途方もないプロジェクトに取り組んでいる。なぜなら、Googleにはそれが可能で、しかも面白いからだ。この2つの理由があれば、失敗することはほとんどないだろう。
さらに、このプロジェクトはGoogleの技術目標を推し進めるのにも適している。そのため、Googleの自動運転車プロジェクトに関する同社のアップデートは、このプロジェクトがSergey氏とLarry氏による社内実験以上のものになりつつあることを示唆している。
われわれの自動車は、常に十数台が路上を走っていて、このほど30万マイル(約48万km)以上のテスト走行を完了した。テストはさまざまな交通状況で行われ、コンピュータ制御下において事故は1度もなかった。
Googleは「この進捗で勇気づけられた」と述べているが、「まだ先の道のりは長い」とも警告している(どうやら、語呂合わせのようだ)。次の大きな課題は、雪道の走行や一時的な建設標識の解釈、そして「多くのドライバーが遭遇する他の難しい状況に対処する」能力だ。
次のステップとして、自動運転車チームのメンバーは、通勤などの状況を想定して単独で(ペアを組まずに)自動車の使用を開始していく。この技術を通勤者に一歩近づけるテストであり、重要なマイルストーンだ。いつの日か、この技術によって人々が車内でより生産的に過ごせるようになることを期待している。現時点では、チームのメンバーが運転席に残り、必要な場合に車の制御を取り戻す。
いつになれば一般の運転者がこの技術を利用できるようになるのか、あるいはGoogleがこの技術をライセンス供与する意図があるのかどうか、明らかになるまでの道のりは長い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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