法人市場に注力するクラウドストレージ企業のBoxは米国時間7月31日、最新の資金調達ラウンドで1億2500万ドルを集めたことをブログ投稿で報告した。この調達額により、同社の企業価値は13億3000万ドルと評価されたことになる。
非公開企業の財務データを専門とする調査会社PrivCoによると、今回の資金調達ラウンドの幹事はGeneral Atlanticで、Social+Capital Partnershipも参加したという。
PrivCoは、今回の資金調達ラウンドによりBoxの企業価値がこの9カ月間で2倍になったことが、同社のデータで示されていると述べた。2011年10月には、Boxの企業価値は6億5000万ドルと評価されていた。
PrivCoの最高経営責任者(CEO)であるSam Hamadeh氏は声明の中で、「Boxの最新の資金調達ラウンドは、強力な売上モデルを持つ急成長企業が、高い企業価値で民間資本を集め続けられることを示している」と述べた。
Boxの共同創設者でCEOを務めるAaron Levie氏はブログの中で、かつてGeneral Electricの最高情報責任者(CIO)を務め現在はGeneral Atlanticの投資パートナーであるGary Reiner氏が、Boxの取締役会に加わると書いた。
Boxは今後、新たな技術とより大きなエコシステムの構築、サービス対象国の拡大、より広範な顧客のサポートに資金を投じる予定だ。Levie氏は、企業向けソフトウェアにおける「革命」が現在起きていると書いた。
「Microsoftのビジョンが『各家庭の各デスクにコンピュータ』を置くことだったとすれば、Box(および、もっと幅広いPC以後のムーブメント)のビジョンは、適切な情報を各個人の手に届けることだ。自社のDNAにクラウドやモバイル、ソーシャルを備えた会社は、ダイナミックさを増す現代企業のニーズに応えるのに最適な位置につけている、とわれわれは考える」(Levie氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス