ジャパンベンチャーリサーチ(JVR)は7月26日、2012年上半期のベンチャーファンド設立状況をとりまとめて発表した。
2012年上半期(1~6月)にベンチャーキャピタル(VC)が設立したファンドのうち国内ベンチャー企業を投資対象とするものは6本。近年増加傾向にあったファンド設立数は2012年に入ってペースダウンしているという。その一方で、ファンドの総額は約230億円となり、前年同期の約170億円から増加している。
また、50億円以上の大型ファンドが半数を占めるなど、2009年以降低下傾向にあった1ファンド当たりの平均規模が上昇。2008年と同水準の約38億円まで上昇した。
そのほか、国内ベンチャー企業向けファンドの設立数が鈍化する一方で、大手VCが海外企業などと組み、海外ベンチャーへの投資に特化したファンドを設立する動きも見られた。
IT関連特化型のファンドはフェムト・スタートアップ、そしてKDDIとグローバル・ブレインが手がけるKDDI新規事業育成投資事業有限責任組合(KDDI Open Innovation Fund)の2本のみとなった。中でもスタートアップ特化ファンドは、現時点でフェムト・スタートアップ1本のみとなっている。
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