「Documents in the Cloud」を使えば、複数のMacやiOSデバイスでの作業が簡単になるはずだ。Mountain Lionでは、文書を作成するプログラム(「Pages」など)を起動すると、Appleが「Open Panel」と呼ぶものが表示される。ここには、その特定のアプリの「iCloud Document Library」が表示され、iCloudに保存した文書がすべて、最新の文書から順に並んでいる。上部のボタンを使って、自分のMac上に現在ある文書を開くことも選択できる。このウィンドウは文書フォルダをサポートしており、iOSデバイス上でアプリをフォルダに整理するように、1つの文書を別の文書の上にドラッグすればフォルダを作成できる。Mountain Lionの新機能についての説明をさらに受ければ、明らかにiOSデバイスに由来するアイデアが多いことに気がつくだろう。
先ほど説明したように、Documents in the Cloudは、「iWork」の3つのアプリとともに、文書作成に使用されているあらゆるApple製アプリ(「TextEdit」や「Preview」など)と連動する。Appleはこの機能をサードパーティーの開発者向けのAPIとしても公開しているため、Mountain Lionのリリース後ほどなくすれば、文書作成用のほかのアプリもアップデートされるだろう。
「iOS 5」以降を搭載した「iPhone」または「iPad」を持っている人は、Mountain Lionで「Messages」(および「iMessage」)がアップデートされたのをありがたく思うだろう。これからは、MacでもiOSデバイスでも、iMessageでAppleの無料テキストメッセージ機能を利用できるようになる。MacからiPhoneにテキストメッセージを送れるのは確かに便利だ。Messagesでは(iMessageとは対照的に)、「iChat」でそうしていたのと同じように、「AIM」「Yahoo」「Google Talk」「Jabber」といったサービスとコミュニケーションを取ることも可能になる。Appleは、iMessageのチャットを青で、ほかのサービスとのチャットを緑で表示することで、サービスを区別している(iOSデバイスと一緒だ)。
Messagesウィンドウでは、そのユーザーの最近の会話が左側に、実際の会話ウィンドウが右側に表示される。iOSと同じように、相手が返信しようとしていることを示す入力中マークや、自分のメッセージがそのデバイスへ届いたことを示す配信通知が表示される。しかしMountain Lionでは、受信者がそのメッセージを読んだ時にも通知される(そのiOSユーザーがこの機能をオンに設定している場合のみだ)。この機能は、Appleのモバイルデバイスには「iOS 6」で追加される予定だ。
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