NTTドコモは、「spモード」を利用する一部のユーザーの設定情報が、他のユーザーによって変更されてしまう事象が、7月25日の午前1時41分~9時14分にかけて発生したことを発表した。同日の13時37分時点で障害は解消している。原因は、spモードのソフトウェア更改に伴うサーバのデータ設定の誤りとしているが、「具体的な原因については現在解析中」(ドコモ広報)としている。
spモードのユーザーは、設定情報サイトでメールアドレスやパスワード、Wi-Fi設定などを変更できる。今回のケースは、たとえばAさんが自分のメールアドレスを変更しようとして設定情報サイトへアクセスしたところ、ドコモのサーバの設定の誤りによって、Bさんのページにアクセスしてしてしまうという障害だった。設定の変更には4桁の暗証番号が必要になるが、偶然にも一致してしまった場合、他人の情報を書き換えることができてしまう。
同社によれば、約1000契約が実際にメールアドレスやパスワードを変更されてしまった可能性があるとしており、対象顧客を特定次第、連絡のうえ対応するとしている。
ドコモは2011年12月にも、通信設備の故障によって、spモードを利用する一部のユーザーのメールアドレスが、誤って別のメールアドレスに設定される障害を起こしており、3月30日には、一連の通信障害の再発防止策の実施結果や今後の取り組みを総務省に報告していた。
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