NTTドコモは12月21日、通信設備の不具合に伴い、メールサービス「spモード」利用者の一部でメールアドレスが別のメールアドレスに誤って設定されるなどの不具合が起こっていることを正式に発表した。影響を受けた可能性のある利用者は約10万契約数で、12月21日午前7時30分現在の利用者からの不具合申告数は108件にのぼる。
不具合の内容は、(1)利用者が自分のspモードのメールアドレスを確認した際、別のアドレスに置き換わっている、(2)spモードメールを受信した際に、送信者とは別のspモード契約者から送信されたように表示され、この受信メールに返信すると、表示されている別のspモード契約者に送信される、の2点だ。
不具合の原因は、12月20日午後0時22分に発生した関西地区の中継伝送路の中断によるspモードサーバでのふくそうに起因して、spモードサーバにおける電話番号とIPアドレスの関連付けに不整合が生じたためだ。ふくそうについては、通信規制により午後2時25分に回復したが、その後利用者の申告により、メールアドレスが別のアドレスに置き換わることが判明したが、spモードサーバの自動補正機能により、この事象は午後6時頃には概ね解消したものと思われるとしている。
また、ドコモでは念のために利用者のスマートフォンの電源OFF/ONの協力と、パケット交換機におけるリセットを実施し、事象の完全な解消作業を進めているという。今回の不具合の影響を受ける可能性のある利用者は、特定でき次第に個別に対応する予定だ。
さらに、再発防止については、ネットワーク全体の処理能力と処理手順を総合的に見直し、当面の対策として、(1)ユーザー管理サーバのチューニングによる処理能力増強、(2)スマートフォンへのIPアドレス払い出しプロトコルの改善、の2点を挙げた。そして、今回の不具合に伴って影響を受ける可能性のある以下一部サービスの提供を一時停止している。
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