「iPhone 5」の発売時期についてAppleの幹部らは依然として口を閉ざしているものの、最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、同社のこれまでの戦略が序章になるだろうという漠然としたヒントを口にした。
iPhone 5については最近さまざまな噂が飛び交っているものの、自社の製品計画について明らかにしないことで有名なAppleは、同社の人気スマートフォンの次期バージョンについて無言を貫いてきている。
今日までのところは、だ。
BarclaysのアナリストがAppleにおける秋の製品計画について、「それについてもう少し話をしてもらえますか?先ほど話されていた利益幅については今後、どのような変化があるのか、また12月までの四半期の利益はどのくらいを見込んでいるのか」と質問するとともに、「iPhoneに関する噂や憶測が売り上げに及ぼす悪影響について、考えているか」を質問した。
この質問に対して、Cook氏は例によって手の内を明かさなかったものの、いくつかのヒントを口にした。
「きっちりと述べるのは難しい。今後発売される製品に対する期待が非常に大きいことは分かっている。また、過去の実績から予想できる通り・・・相応の利益を計上できるはずだ。流通在庫に関しては、(最高財務責任者であるPeter Oppenheimer氏によって)用意されているガイダンスに、現時点でのわれわれの考えが記されている」(Cook氏)
また、Googleの7インチタブレット「Nexus 7」と同じ低価格帯で勝負するための小型のiPadを発売するかどうかについて、遠回しの質問が何度も投げかけられたものの、Cook氏が口を滑らせることはなかった。
Cook氏は、「世界で最高の製品を作るというのが、われわれの変わらぬ目標だ。それゆえにわれわれは呼吸し、生きている。この姿勢をわれわれが変えることはない」と述べた。「経済の混乱はわれわれを翻弄するが、われわれが注力し続けるのは最高の製品を作るということだ。われわれは長年にわたり繰り返し見てきたが、革新しない人々から自らの距離を置くのはこういう時である」(Cook氏)
Cook氏は、Appleがプライスポイントについてより挑戦的になる可能性があることを認めた。「われわれは、数カ月前に399ドルの『iPad』で、また、『iPhone 3GS』を米国や一部の国で契約付きで無料にすることで、これを実現している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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