ドイツの裁判所は、同国におけるサムスンの「Galaxy Tab 7.7」の販売を禁じた差し止め命令が、欧州連合(EU)全体に拡大されるべきだと裁定した。ただし、より大型の「Galaxy Tab 10.1N」については、販売の継続が可能だとしている。
Galaxy Tab 7.7は、人気タブレットの小型版だが、2011年9月以降ドイツでの販売を禁止されていた。デュッセルドルフの上級地方裁判所は現地時間7月24日、Galaxy Tab 7.7はAppleが2004年から保有する特許を侵害しているという理由により、この販売差し止めはEUの全27カ国に拡大されるべきだと裁定した。
韓国の大手技術企業であるサムスンは、今回の裁判所の裁定に「失望した」と述べ、「法的措置を含む」方法で同社の知的財産権を守るとする立場を繰り返した。
しかし、Appleが求めていた、サイズも人気も上回るGalaxy Tab 10.1Nの販売差し止めについては、話が別だ。Galaxy Tab 10.1Nは、「iPad」のデザインをコピーしていると申し立てられ、ドイツなど数カ国で調査された「Galaxy Tab 10.1」の改訂版にあたる。
デュッセルドルフの裁判所は7月24日、デザインの変更は、新しいタブレットを旧バージョンから十分に区別するものであり、同製品のドイツにおける販売を禁じていた当初の差し止め命令はもはや適用すべきではないと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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