Reutersによると、Apple対サムスンの特許裁判が着実に近づいてくる中で、両社の和解協議はいまだに行き詰まったままであるようだという。
Reutersによると、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は先週、非公表の会議でサムスンの最高幹部2人、すなわち副会長の崔志成(チェ・ジソン)氏とモバイル部門のトップである申宗均(シン・ジョンギュン)氏と協議し、両社が裁判開始前にこの問題を解決できるかどうかを探ったという。しかし、話し合いは物別れに終わった。両社間の和解調停はいまだに成果を上げられないようだ。
サムスンが「iPad」および「iPhone」の「ルックアンドフィール」をコピーしているとして、Appleが2011年4月にカリフォルニア州で提訴したことで、両社はこの法廷闘争に巻き込まれることになった。サムスンは即座に反応してAppleを反訴し、その闘争を韓国や日本、ドイツといった海外の国々に拡大した。
審理前のやりとりが行われている間、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所のLucy Koh判事は、両社で一致していない点のいくつかを法廷外で解決させようとすることで、訴訟の規模を小さくしようとした。両社は、本件で提示された主張から、法廷で物事を提示する方法まで、あらゆることに関して衝突を繰り返してきた。
Reutersによると、先週の話し合いで何も合意に至らなかったように見える事実は、この訴訟が裁判で争われることを意味する可能性が極めて高いという。しかし、裁判が始まった後でも和解が成立する可能性は残されている。
Appleとサムスンの裁判は米国時間2012年7月30日、カリフォルニア州サンノゼの米連邦裁判所で開始される予定だ。米CNETはAppleとサムスンにコメントを求めているが、本稿掲載時点では回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス