さらに、子どもの利用を制限する「こどもーど」と呼ばれる独自のアプリも気が利いている。有害コンテンツへの接続制限や、子ども向けに表示するアプリの設定、使用時間を制限するいわゆるペアレントコントロール系の機能だが、曜日や時間帯ごとに使用時間を細かく制限できるなど、柔軟に設定が行える点が実用的だ。
50種類以上のアプリの中には、子ども向けも多数含まれる。絵本や言語系の教育用アプリのほか、ニフティが提供する「あたまのゲームランド」という子ども向けのコンテンツに、ワンタッチでつながるアプリに我が家の5歳児は即座に虜に。知育系、パズル、アクションなどFlashで動作するゲームが常時50種類以上無料で利用でき、1週間ごとに更新されるので、子どもが飽きずに遊んでいられる。ゲームとはいえ、知力や好奇心の発達によさそうな教材系が中心なので、保護者も安心して遊ばせられる。
そのほか、DTCP-IP対応のDLNA機能もサポートしているため、DLNAに対応したHDDレコーダやパソコンを所有していれば、利用頻度が高いだろう。リビングテレパソを1台設置している我が家では、テレパソに録画した番組を無線LAN経由でタブレットにストリーミングして、寝室など家中どこでも見られるのが大変重宝した。ただし、初期設定がややわかりづらく、最初の接続までに少々苦心した。
プリインストールされているアプリのナビゲートだけではサーバ側のパソコンを参照できず、結局はネットで調べてWindows Media Centerの設定をしたりした結果、ようやくつながった。一度つながってしまえば、あとはAV機器的な感覚的な操作で使えるので問題ないが、家庭内でタブレットを共有して使う便利さを体感するためには欠かせない機能のひとつなので、ユーザーが挫折しがちなポイントは力を入れて改善してほしい。
バッテリに関しては、公称最長約13時間を謳うとおり、ウェブの閲覧や一般的なアプリを使用する程度の平均的な利用ならば、1日1回程度充電すれば十分なレベル。ただし、DLNAでテレビ番組を視聴し続けた場合はさすがにバッテリの消耗度合が早かった。
充電用のコネクタに、汎用性の高いmicro USBを採用している点も評価できる。付属のACアダプタと接続してコンセントから充電する以外にも、USB経由で給電できるのもありがたい。ACアダプタは充電ケーブルとは分離して組み合わせて使うタイプで、単体では手のひらサイズの大きさで、モバイルで持ち歩くにも適している。
初心者と家族で共有して使うことを前提に開発された本製品。特にソフト面の充実ぶりが他の端末にはない特異な点ではあるが、ハード面、拡張機能などどれをとっても平均点が極めて高く、不満が少ないコストパフォーマンスの非常に高い機種だ。さらに、Andoroid端末を家族全員で使い倒すことができるので、上位モデルで5万円前後という価格はお得度が高く、初心者や家族でAndroidタブレットを初めて体験するのに買って損はないだろう。
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