NECは11月9日、Android端末「LifeTouch」シリーズの新製品となるタブレット「LifeTouch B」を法人向けに発売した。市場想定価格で3万円台後半で、出荷時期は冬を予定している。
LifeTouch Bは、7型ワイドの光沢のあるTFT液晶を搭載し、現行商品よりも約20%小型化したタブレット端末。静電式のタッチパネルを採用しており、4点まで同時にタッチ操作できる。また、表面・裏面ともに凹凸をなくした「フラットサーフェースデザイン」を採用した。
ビジネス利用を想定し、セキュリティ機能も実装。紛失対策、不正利用防止、不正アプリ対策に対応するほか、無線LAN暗号化、不正サイトアクセス防止、各種VPNに対応している。また、LifeTouch専用の「McAfee Mobile Security」(30日トライアル版)も搭載した。リモートロックや紛失時の位置追跡、リモートデータ消去なども可能となっている。
OSにはAndroid 2.3を採用した。タブレット端末向けには専用OSであるAndroid 3.Xシリーズが提供されているが、NECではビジネスでの安定した利用を優先するため、これまでの実績や対応アプリ数などを考慮し、Android 2.3を採用したという。
本体サイズは幅約202.5mm×高さ約121.8mm×厚さ約11.9mmで、重量は約400g。1GHzのデュアルコアCPU、4Gバイトのメモリ、約500万画素のカメラを搭載している。LifeTouchシリーズとして初めて、ユーザー自身でバッテリーを交換できるようになっており、同社では専用の予備電池をオプション販売するとしている。
LifeTouchシリーズは、2010年11月に初期モデルとなる「LifeTouch」を発売以降、2011年3月にキーボードを搭載したスマートブック「LifeTouch NOTE」、5月に2画面モデルのタブレット「LifeTouch W」を発売しており、今回のLifeTouch Bは4製品目となる。
NECパーソナルソリューション販売推進本部本部長の岡田靖彦氏は同日の記者発表会で、「LifeTouchシリーズはトータルで4機種になった。いろいろなワークスタイル、ライフスタイルをLifeTouchのバリエーションで実現していこうと考えている」とコメント。
すでに9月から東京ケーブルネットワークとLifeTouchを活用したCATVの実証実験を実施していると話し、企業の顧客向け利用のほか、企業内のデータ入力や発注端末としての利用を訴求していくとした。また今後もユーザーニーズに即した端末を投入するなどして、2012年度にはシリーズ全体で販売台数100万台を目指すとした。
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