The Financial Timesの報道によると、欧州のモバイル通信事業者各社は、Appleが次期「iPhone」に「nano-SIM」チップを搭載することを見越して、同チップの在庫確保を進めているという。
こうした行為はローンチが迫っていることを示唆するが、「iPhone 5」(あるいは新しいiPhone)が実際に発表される時期について、Appleはまだ正式なコメントを出していない。
nano-SIM設計は2012年、携帯電話業界の標準団体によって認可されており、これを採用することで、Appleは高密度設計のiPhone内部でより多くのスペースを節約できるはずだ。
The Financial Timesは2人の情報筋からの話を引用しているが、通信事業者各社はAppleの次期iPhoneがリリースされる際の需要増を見越して、倉庫に膨大な数のnano-SIMチップの在庫を確保している、と情報筋が主張しているという。
Appleが「iPhone 4」と初代「iPad」のリリース時に「micro-SIM」カードへ移行した際は準備不足が露呈したが、今回の在庫確保はそれに対する反応かもしれない。多くの通信事業者は需要に応えられるだけのmicro-SIMを確保していなかった。情報筋の1人がThe Financial Timesに述べたところによると、通信事業者各社はそうした事態を繰り返すことは避けたいと考えているという。
ほかの電話メーカーもAppleのnano-SIM設計を採用する可能性が高い。なぜなら、nano-SIMは現在多くのスマートフォンに搭載されているmicro-SIMに比べて40%小さいためだ。
新型iPhoneでnano-SIMカードを採用することによって、Appleは競争上優位に立てるのだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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