カスペルスキー、スマホとタブレットに対応したセキュリティ新製品

 カスペルスキーは6月12日、スマートフォンとタブレット向けのセキュリティ製品「カスペルスキー モバイル セキュリティ for Android」を6月15日に発売すると発表した。すでに販売されている「カスペルスキー モバイル セキュリティ」と「カスペルスキー タブレット セキュリティ」を含む、Android端末向けのセキュリティスイート製品となっている。価格は2980円から。

 同日開催された記者発表会の冒頭では、カスペルスキー代表取締役社長の川合林太郎氏が挨拶。スマートフォン市場の成長にともない、モバイル向けのマルウェアが急増していると指摘する。

  • スマホ普及にともないマルウェアも急増

 同社によれば、2005~2010年までに発見されたモバイルマルウェアは1160種類だったが、2011年は12月の1カ月のみで1199種類のマルウェアが見つかっているという。また、そのうち1179種類がAndroidを狙ったマルウェアとなっている。

 さらに、これまでPC向けの脅威とされてきた、クレジットカードや個人情報の盗用、フィッシング、スパムメールなどは、すでにスマートフォンでも行われていると説明。Androidスマートフォンにおけるセキュリティ対策の重要性を訴える。

Android 4.0に対応。盗難対策機能も充実

 新製品は最新OSであるAndroid 4.0に対応。スマートフォン版は、新たに悪意のあるサイトやフィッシングサイトをブロックする危険サイトブロック機能が追加されたほか、アンチウイルス機能はクラウドスキャナー(Kaspersky Security Network対応)にも対応した。特定の通話履歴やSMS送受信履歴を非表示にできるプライバシー保護機能も搭載されている。

 さらに盗難対策機能を強化。スマートフォン上のすべてのデータを遠隔操作で消去できる機能や、管理者以外はデータ削除や端末ロックができない不正アンインストール防止機能も実装されている。着信拒否の機能も改良し、スマートフォン上の電話帳やメッセージから、ホワイトリスト/ブラックリストをインポートできるようになった。

 タブレット版では、専用のユーザーインターフェースを採用。また、Wi-Fiモデルのタブレットは「SIMカードがないことが前提に作られている」(カスペルスキー 製品管理部 Product Manager B2C 保科貴大氏)ことから、ウェブでの管理機能を実装しているという。

 また盗難対策機能として、紛失してもタブレットの位置を特定できるGPS追跡機能や、周辺情報をリモート撮影してタブレットの位置を推測できる遠隔撮影機能、ウェブ管理メニュー経由であらかじめ指定しておいた情報をリモート削除できる機能などが追加された。

  • 盗難対策機能を強化

  • タブレット向けのウェブ管理メニュー

  • スマートフォン版とタブレット版の違い

 価格はパッケージ、ダウンロードともに、1ライセンスで1台まで利用できる「1年1台版」が2980円。1台で2年、または2台で1年利用できる「ツインパック」が4480円となる。同製品の発売にともない、「カスペルスキー タブレット セキュリティ 特別無償版」の配布は6月14日をもって終了するという。

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