「BlackBerry」のメーカーで、窮地に立たされているResearch In Motion(RIM)は米国時間7月10日、年次株主総会を行った。総会では、既存の取締役会を維持することが可決されたものの、RIMはより適切な取締役を見つけるために、専門の人材斡旋会社の力を借りていることも認めた。
RIMの株主で、Jaguar Financialの最高経営責任者(CEO)であるVic Alboini氏から、RIMはより適切な取締役を見つけるために人材斡旋会社を雇ったのかという質問を受けて、RIMの会長Barbara Stymiest氏は人材を探していることを認めた。
RIMの株主は再選に立候補した取締役会のメンバー10人を承認した。しかし、取締役10人のうち5人については株主の20%以上が「保留」票を投じている。
CEOのThorsten Heins氏は総会で、「BlackBerry 10」が同社の「最優先事項」であることを株主に約束しようとした。そして、RIMは同ソフトウェアをきちんと仕上げるための作業に「日夜取り組んでいる」と同氏は述べた。また、自分は製品をもっと早く発表したかったが、通信キャリア各社が自らの4G LTEネットワークの配備をより完全なものにするために、BlackBerry 10デバイスの出荷日を2013年第1四半期にして欲しいと言ってきたと述べている。
Heins氏は、RIMがまだ公の場では言及していない次期デバイス群について、詳細をほとんど語らなかった。しかし、RIMはBlackBerry 10について、まずフルタッチスクリーンを搭載するハイエンドデバイスの提供に注力する予定であることを同氏は明かしている。また、そのタッチスクリーンデバイスが市場に投入された「すぐ後」に、QWERTYキーパッドを搭載したBlackBerry 10デバイスがローンチされる予定だとも付け加えた。
さらに、Heins氏によると、RIMはローエンドおよびミッドレンジの製品ラインアップを充実させるために、「BlackBerry Curve」のようなエントリーレベルの「BlackBerry 7」デバイスの売り込みを続ける予定だという。BlackBerry 10ソフトウェアがBlackBerryポートフォリオ全体に拡大されるまで、BlackBerry 7はよりローエンドのこれらのデバイスで使われ続けるだろう、と同氏は述べた。
さらに、RIMは効率性を高めるために、引き続きコストの削減と生産の「合理化」に取り組んでいくつもりだ、とHeins氏は述べた。同氏によると、同社は現在、生産するデバイスの台数と、BlackBerry製品の生産に使われる工場の数を削減する作業を進めているところだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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