「BlackBerry 10」OSのリリースが延期され、軟調な業績が続いているにもかかわらず、Research In Motion(RIM)は好調そのものであるとアピールしようとしている。
それは、RIMの最高経営責任者(CEO)であるThorsten Heins氏の見解だ。Heins氏は、同社が「死のスパイラル」にはまっていることを否定し、Canadian Broadcasting Corp.とのラジオインタビューの中で、「RIMの現状に問題は全くない」と述べた。このコメントは、Reutersによって報道された。
RIMの次世代OSを搭載する携帯電話は2013年第1四半期までリリースされないと同社が先週警告したことを受けて、既に高まっていた同社に対する懸念がさらに増幅する中で、Heins氏は先の発言をした。BlackBerry 10のリリース延期は多くの損失を伴うもので、多くの人は、RIMが同OSをローンチするまで生き残れるのかどうか疑問に思っている。2012年後半から先延ばしにされた新しいスケジュールは、復活を目指す同社の取り組みに大きな打撃を与えると見られている。
RIMがぐずぐずしている間にも、Googleの「Android」やAppleの「iOS」、さらにMicrosoftの「Windows Phone」までもが、それぞれのプラットフォームを大幅に進化させている。
Heins氏は、RIMは世界から目を背けているわけではないと述べ、小さな課題がいくつかあることを認めた。
しかし、同氏のコメントは否認で満ちている。前共同CEOのMike Lazaridis氏とJim Balsillie氏も否認することでよく知られていたが、それと同種のものだ。Lazaridis氏とBalsillie氏は、RIMの偉業を躍起になって宣伝し、同社が直面しているさまざまな問題は無視することが往々にしてあった。株主が同社の変革を求める運動を開始したことで、最終的に両氏はCEOを辞任した。
RIMの今後の見通しについて懸念すべき理由はたくさんある。製品のリリース延期に加えて、同社は驚くほど多額の四半期営業損失を計上し、全従業員の30%に相当する5000人の人員削減を行うと述べた。実際に新しいBlackBerry製品を購入する消費者がほとんどいないことから、アナリストは損失が2013年まで続くと予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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