Research In Motion(RIM)は第1四半期(6月2日締め)の業績が悪化するだろうとは述べていた。しかし、それよりも悪いことが判明した。さらに、同社は「BlackBerry 10」のリリースが2013年にずれ込むことを明らかにしたため、今後も苦しい戦いが続くであろう。
「BlackBerry」のメーカーであるRIMは、第1四半期の売上が前年同期の42億ドルから33%減少して28億ドルとなり、5億1800万ドルの損失(1株あたり99セントの損失)となったと発表した。のれん代を除いた調整後損失は1億9200万ドル(1株あたり37セントの損失)であった。ウォールストリートは、売上が30億7000万ドルで1株あたりの損失を4セントと予想していた。
RIMはすでに第1四半期の業績下方修正を発表していて、アナリストは過去最悪を予想していた。
2012年下期の発売を予定していたBlackBerry 10デバイスの遅れにより、今後のキャッシュフローが懸念される。
この遅れは、最悪のシナリオをもたらすかもしれない。RIMのサービスビジネスは利益を上げているが、ハードウェア部門の落ち込みによってこれらの利益が食いつぶされる可能性がある。
Morgan StanleyのアナリストEhud Gelblum氏は今週に入り、RIMが生き残りをかけた大幅な合理化をしなければならないシナリオを示した。
RIMは現時点で22億ドルの現金および現金同等物を有しているが、新製品の発売に時間がかかるほど、この軍資金の減少が早まるだろう。RIMの株価は時間外取引で18%以上も下落した。
RIMはBlackBerry 10プラットフォームを同社の「最優先事項」として扱う立場を堅持している。
RIMの最高経営責任者(CEO)を務めるThorsten Heins氏は、具体的に次のように述べた。
RIMの開発チームはこのプラットフォームの品質と信頼性を確かなものにするために絶えず努力しており、わたしは準備が整う前に製品を発売するような妥協はしない。最初のBlackBerry 10スマートフォンは、次世代のスマートフォンとして、これまでにない画期的なユーザー体験を提供するものと確信している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス