報道によれば、Amazonが独自のスマートフォンを開発することで、AppleとGoogleに戦いを仕掛けるという。
複数の情報筋がBloombergに述べたところによると、Amazonは「iPhone」や「Android」ベースの端末に対抗するため、ハードウェアメーカーのFoxconnと提携して新たな端末を作り出すという。また、Bloombergが他の複数の情報筋から聞いた話では、Amazonは予想される法的な異議申し立てを回避すべく、ワイヤレス技術に関する自社の特許ポートフォリオについても強化しているという。
米CNETはAmazonにコメントを求めているが、回答は得られていない。
Amazonが独自のスマートフォンに取り組んでいるという噂を耳にするのは、これが最初ではない。Citigroupのアナリストらは2011年11月、AmazonがFoxconnと提携して2012年第4四半期にリリース予定のスマートフォンを開発中であることを示唆している。
実際、米CNETのDavid Carnoy記者は、Amazonがスマートフォンを発表することについて、その真偽ではなく、いつ発表するのかということが問題になっていると主張している。同氏は、「『Kindle』スマートフォンの登場は時間の問題にすぎない。結局のところ、(Amazon最高経営責任者の)Jeff Bezos氏は、AmazonがAppleになることを望むなら、あるいはAppleに勝ちたいと思うなら、iPhoneと直接競合せざるを得ないということを認識している」と記している。
Amazonはタブレット市場の主役ではないものの、第2世代の「Kindle Fire」のリリースに向けて準備中とも言われている。新たなKindle Fireの登場は、Appleの「iPad」やGoogleが2012年6月に開催のGoogle I/Oカンファレンスで発表したAndroid搭載タブレット「Nexus 7」に対して多少の圧力となることが予想される。これら3社は、アプリ分野でも競合しており、モバイルユーザー向け事業ではAmazonの「Android Appstore」がAppleの「App Store」とGoogleの「Google Play」ストアに対抗している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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