クーポン共同購入サイトを運営するGrouponが、初の小売コンセプト店舗をシンガポールで正式に開店した。今後、世界各地に展開する道が開かれる可能性もある。
このGroupon Shopでは、来店客はクーポンを生活雑貨と引き換えたり、販売されている商品の一部をショールームで試用したりすることができる。クーポンの購入、印刷、および商品との引き換えをその場でできる設備もある。
同店舗は5月から開店しており、Grouponによると「初期の実績は期待できるものだ」という。
Groupon SingaporeのKarl Chong最高経営責任者(CEO)は記者会見で、実店舗を設けることによって顧客への働きかけが容易になるとともに、顧客サービスを向上させることができると語った。
Chong氏によると、同国のユーザーはクーポン購入後すぐに商品を欲しがるため、実店舗を開設するというアイデアはGroupon Singaporeのチームが提案したものだという。
さらに、シンガポールのGoupon Shopが成功すれば、他の国のGroupon事業の参考にするとした。今後、店舗への客の出入りや店舗で新たにサインアップしたユーザーの数をモニタリングし、他の国でも同様のコンセプトを展開すべきかを判断するという。
Groupon SingaporeのAdrian Tan最高執行責任者(COO)によると、同社は以前、ハーバーフロントセンターという別のショッピングモール内に商品引き換え所を設けていた。しかし、この施設は小規模過ぎるため、サンテックシティ内のより中心的なロケーションを選んだという。
Groupon Sigaporeは2010年12月、シカゴに拠点を置くGrouponがシンガポールの共同購入サイトBeeconomicを買収して設立された。
Chong氏は現地での売上の伸びについては明かさなかったが、従業員数は買収後1年半で8名から140名超に増えたとしている。
Chong氏は、シンガポールのクーポン共同購入市場はまだ「初期段階」であり、飽和状態には達していないと考える。AmazonやeBayなど米国の電子商取引大手はシンガポールでのプレゼンスが強くないため、Groupon Singaporeはオンラインショッピング環境のギャップを埋めたい考えだとChong氏は語った。
先週、Grouponの中国での合弁企業が競合の共同購入サイトFTuanと合併した。Chong氏は、Groupon Singaporeがシンガポール企業と合併する可能性があるかについてはコメントせず、両社は別々に経営されているとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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