米国東部時間6月29日午後11時21分、仕事で疲れた人々が週末、一息ついてストリーミング映画やレトロな写真の鑑賞を始めた時、雷雨が彼らの週末の予定を大きく狂わせた。
Forbesの報道によると、NetflixやPinterest、Instagramといった、クラウドに依存する現代の娯楽サービスが天災により、まさに雲がかき消されるようにサービス停止に追い込まれたという。
サービス停止の原因は、バージニア州北部の落雷によってAmazonの「Elastic Compute Cloud (EC2)」サービスで障害が発生したためであると報じられている。そう、Amazonのクラウドは実際には地上に設置された雲(クラウド)だったのである。
当然のことながら、煙がただよう数多くのリビングルームで騒ぎが起こるなか、企業は激怒した顧客をなだめるために全力を傾けることになった。
NetflixとInstagramは謝罪の言葉をツイートした。
その一方で、Pinterestはサービス停止の原因を明確にしていた。同社は謝罪を述べるツイートのなかで、Instagramが使ったような「技術的な問題」という曖昧な言葉を用いるのではなく、「サーバ障害」という言葉を用いた。
6月30日午前4時8分現在、これらのサイトはすべてサービスを再開しているようだ。しかしPinterestは、すべての機能が利用可能になるまでにもう少しかかるかもしれないとツイートしている。
夜遅くに起こった今回のサービス停止で興味深かったのは顧客の反応だと言う人もいる。
NetflixやPinterest、Instagramはサービス停止の直後から、いらだつ顧客のツイートを浴びることになった。
Charl Lee-Pearceというユーザーは「ちょっと、わたしの左カラムはどこに行ってしまったの?みんなが何をピン留めしているのかや、誰をフォローしているのかが分からないし、新たにフォローしてくれた人も分からない =(」と書いている。
こういった内容が左側のカラムから突然消えてなくなってしまったわけだ。
また、Reneという名前の女性がInstagramにツイートした内容は、大多数の人の気持ちを代弁したものとなっているはずだ。彼女は「退屈だわ。急いでぇぇぇ!!! #whine(愚痴タグ) @InstagramHelp」とツイートしている。
一方、Quantreus HayesというInstagramユーザーは「@InstagramHelp、障害が起こっていることは分かっている。問題がすべて解決した時点でツイートしてくれればいい。Android版Instagramでもヘマをやらかしたことは分かっていた」とツイートしている。
少し前にサービスの分割で非難の的となり、立ち直ろうと苦戦しているNetflixも、Twitterで数多くの批判を浴びせられた。
悲しみにくれているAmar Chuggというユーザーは「@netflix、お気に入りの番組を観ている最中、これからどうなるのか、と身を乗り出した時に、君たちのせいで続きが観られなくなった。がっかりだ」とツイートしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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