UPDATE サンフランシスコ発--「Jelly Bean」としても知られる「Android 4.1」には、反応性が改善されたユーザーインターフェース、インタラクティブ性が大幅に強化された通知システム、性能が向上した音声文字変換機能、全面的な見直しが行われた検索機能、あらゆるときにユーザーが知る必要のあることを予測しようと試みる「Google Now」という重要な新機能が搭載される。
Androidの使用は爆発的に拡大したが、Appleの「iOS」を真似しているという批判も招いている。Googleは米国時間6月27日に当地で開催されたGoogle I/Oカンファレンスで詳しく説明された数々の新機能によって、明らかにその問題を克服しようとしている。
Google I/Oの開幕基調講演で製品管理担当ディレクターのHugo Barra氏が述べたところによると、画面下部からスワイプ操作をすることによって起動するGoogle Nowは、カレンダーや位置情報、検索履歴を利用して、ユーザーが知る必要があるとデバイスが判断した情報を自動的に提示するという。
Barra氏は、「Google Nowは適切な情報を適切なときにユーザーに提供する。そして、そのすべては適切なときに行われる」と述べた。例えば、「Google Nowは、ユーザーが自宅から職場へ通勤し、職場から自宅へ帰ってくる時間を割り出して、通勤に通常必要な時間をユーザーに知らせ、交通渋滞が発生している場合は、ユーザーにより高速なルートを提示する。公共交通機関、例えば、地下鉄のホームに立っているときなどに、Googleは次のバスや電車が来る時間をユーザーに伝える」(同氏)
同氏によると、Google Nowは、ユーザーが通りを歩いているとき、近くにあるレストランを提示し、レストランの名物は何か、といった情報も提供するという。ユーザーが過去に関心を示したチームを踏まえて、スポーツの結果も通知する。また、Google Nowはカレンダーとも連携する。
「カレンダーに予約がある場合、Googleはユーザーが予定の時刻にその場に行けるように支援する。Googleはバス停まで歩いて行くのに必要な時間や、次のバスが来る時間、そのバスが目的地に着くまでの時間といった情報をユーザーに提供する」(同氏)
Jelly Beanは7月中旬に「Galaxy Nexus」「Nexus S」、および「MOTOROLA XOOM」デバイスに搭載されて出荷される予定だ、とBarra氏は述べた。また、Acerが構築した新しい「Nexus 7」タブレットにも搭載される。Android 4.1のプレビューバージョンは公開が開始されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス