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ニコファーレに次世代ARライブの新システム--MMDに対応

佐藤和也 (編集部)2012年06月26日 17時51分
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 ドワンゴは、ネットとリアルで同時に楽しめるARライブの新システムをライブハウス「ニコファーレ」に導入する。

 これはニコファーレのステージ上に透過スクリーンとプロジェクターを設置することで、来場した観客はバーチャルキャラクターを閲覧でき、そしてそれと同時にニコニコ生放送で中継を閲覧する観客はARライブを楽しめるというもの。会場の観客とネット視聴の観客が双方一体となったライブ感あふれるユーザーコンテンツを共有し楽しむことを狙いとしている。

 バーチャルキャラクターを投影させて出現させる場合、生中継や動画で演出しようとすると視野角に制限があり、アングルの演出で問題が出てくるという。逆にARを使ってCGを後から合成するといった場合、カメラで撮影したものにARの映像をのせる形のため、会場にいる人にはキャラクターが見えないといった問題がある。これを解決する今回の新ARシステムにより、場内の観客にライブを楽しみつつ、カメラでARを撮影するハイブリットなシステムとなっている。

  • ニコファーレの透過スクリーンに投影されたキャラクター

  • ネット配信される映像

  • 会場ではバーチャルキャラクターが、そしてネット配信でCGキャラクターの映像が同時に配信される

 仕組みとしては、ステージ上の投影プロジェクターに偏光フィルター(直線偏光:縦)を装着し、生放送カメラに偏光フィルター(直線偏光:横)を装着する。ステージ上の投影プロジェクターからは特定方向に偏光した光で透過スクリーンに映像が投影され、場内の観客に見えるようになっている。

キャプション
中継用のカメラも固定する必要がなく、アングルも変えて映し出すことができる

 一方透過スクリーンの投影映像は、直交した偏光方向のフィルターを通さないので、カメラには透過スクリーンの投影映像が写らないようになっている。そのカメラに映らない投影映像に、リアルタイムでCGを合成することにより、生放送映像ではARライブが配信できる。

 今回ニコファーレに導入した新システムの特徴として、まず一般的な透過スクリーンと投影機によるバーチャルライブを実施する場合、キャラクターをしっかり映し出されるために大型投影機を用いての光量の確保と投影の距離が必要なため、大規模な会場に限られていたが、多数の小型投影機を同期して再生するシステムを開発し光量を確保。ニコファーレのような小型の会場でもバーチャルライブを可能とした。

  • ニコファーレに設置された透過スクリーンと投影機

  • 複数の投影機により光量を確保。さらに偏光フィルターがかぶせられている

 そしてもうひとつが「MikuMikuDance(MMD)」と呼ばれる、3DキャラクターがダンスするCGアニメーションを作成できるユーザー開発のフリーソフトのデータに対応。ユーザー自身が作成したMMDデータを無加工のまま使用することができる。これはニコニコ動画がユーザーが作った動画やコンテンツで成り立っているユーザーありきのウェブサービスだからこそ、ユーザーが力を発揮してもらいたい意図からという。

 この新システムのお披露目として、本日6月26日にニコファーレで開催されるボーカロイドソフト「メグッポイド」のキャラクターGUMIの誕生3周年を記念したライブイベント「GUMI誕生祭2012 in ニコファーレ」にて活用される。GUMIのモデリングからモーション制作、モーション用ダンスの提供、楽曲制作・提供まで、各カテゴリーで活躍する人気ユーザーたちが手掛ける。

 また新システムの活用方法として、アニメの新作発表などでキャラクターと出演者がステージ上で公演したり、キャラクターと声優が音楽ライブで共演といった、バーチャルキャラクターと現実世界の人間との共演イベント。またモックアップを用いたプレゼンテーションに3DCGを用いることで、プレゼンする商品を詳細や内部をリアルにステージ上に再現したり、解説者の動作にあわせたインタラクティブなプレゼンテーションが可能と提案している。

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