さて、ここで大変興味深いデータをご紹介したい。
インターネット上で60秒間に起きていることをまとめたデータがある。その一部をピックアップすると――。
たった60秒間に世界はこれだけ動いているということだが、ここで面白いのは、Googleの検索数を追い越す結果となったFacebookの数字だ。
つまり、これまでのインターネットが検索を目的とするものだとすると、今は個人が情報を発信する時代になっていることがわかる。そしてさらに示唆に富むのは、ウォールへの投稿に対するコメントは、全てソージャルグラフ(ウェブ上での人間関係)を通じて流通するものだということだ。つまりこのデータから、まさに現代は人が情報源であり、人がメディアの時代だということが読み解ける。
なお、上記のデータは実は1年前のものなので、今はもっと進化しているはず(笑)。
最後に、現在日本でなじみのある主要ソーシャルメディアの生い立ちと、気になる現在の利用状況などをまとめておきたい。
【Facebook】
2004年にアメリカの学生限定でサービスを開始。2006年9月26日以降は一般にも開放。2008年、日本語版公開。2009年、先行のMySpaceを追い抜き、世界最大規模のSNSサイトに。2010年2月、日本法人設立(アメリカ以外では初の海外法人)。2012年4月、全世界での利用者数が9億人を突破と発表。2012年5月18日、株式公開。2012年3月、日本での月間ログインユーザーが1000万人を突破。
【mixi】
日本最大級のシェアを持つSNSで2004年2月サービス開始。当初は招待制だったが、2010年3月より誰でも参加できる登録制に移行。2011年8月mixiページを提供開始。2012年2月時点で登録ユーザー数2623万人、月間ログインユーザー数1520万人。
【Twitter】
2006年7月サービス開始。2008年4月、日本語版開始。2012年4月の発表によれば、現在世界のアクティブユーザー数は1億4000万人。1日のツイート数は3億4000万件。うち2000万人程度が日本のユーザーといわれている。
ユニークな記録としては、現在までの同時ツイートの最高記録は2011年12月9日に日本でテレビ放映された「天空の城ラピュタ」のクライマックスに登場するセリフ「バルス」の瞬間で2万5088件。
特筆すべき特徴としては、2011年3月、東日本大震災の際にライフラインのひとつとして使われ、利用者がさらに拡大したこと。これはコミュニケーションツールとしてだけでなく、情報インフラのひとつとして認識されるようになったことを意味する。今後はさらに生活に密着したメディアになると同時に、災害時や公的なインフラとしての発展も期待されている。
人がいる限り、暮らしがある限り、コミュニケーションはなくならない。葉脈のように、生活の隅々にまでとけ込み、しかも世界中の人とアクティブな会話が行われるソーシャルメディア。もっと便利に。もっと楽しく。そして社会のインフラへ。新しいコミュニケーションはまだまだ始まったばかりだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境