豪州で指折りの有名人である元オリンピック選手が、PCの修理を依頼したコンピュータ専門店に夫婦の極めてプライベートな写真を盗まれたと主張している。しかし同国では、この行為は違法ではないらしい。
豪紙The Sunday Telegraphが確認したこれらの写真には、元選手と妻、そして性的な競技とでも言うべきものが写っていたと聞けば、誰しもオリンピック級の衝撃を覚えるに違いない。
The Sunday Telegraphによると、元選手は自身のPCをシドニーのコンピュータ専門店に持参し、修理を依頼した。同サイトの情報源によると、この店の店員は上司の指示により、客のPCに何か面白いものが保存されていないかを習慣的にチェックしていたとされる。
残念ながら、この行為は法の範囲外らしい。同紙によると、豪州の法律では「アクセスを制限する仕組みによって保護または制限されていないデータ」またはパスワードは、他人が取得しても構わないという。
店側はこの訴えを否定している。しかし店のオーナーはThe Sunday Telegraphに(おそらく気味の悪い口調で)こう語っている。「写真や個人的な情報をPCに保存したとしたら、それは自分で決めたことだ」
一部では、写真の取得を禁じる法律がないとしても、この店が行ったとされるように写真を無断でコピーしたり複製したりすることは禁じるべきだという声もある。
そもそも、PCを修理に出す前に全てのデータを暗号化したり、他人に見られたくないファイルを全て削除したりしようと考える人が実際どれだけいるだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」