シマンテックは、6月6日に結果が発表された「AKB48選抜総選挙」に便乗したAndroid端末向けのマルウェアアプリが、総選挙前から出回っていることを発表した。
発見されたマルウェアアプリを実行すると、Android端末内に保存されている画像が別の画像に上書きされてしまう。非公式のAndroidアプリマーケットで配布されていた。悪用された元のアプリは公式マーケットであるGoogle Playで配信されていたが、何らかの理由で削除または公開停止となったという。
シマンテックでは、「このアプリがGoogle Playから姿を消した時と、脅威が確認されたタイミング(AKB48の総選挙の数日前)の時間差から察すると、元のアプリは最近になって海賊版から悪質なアプリに改変されたようです」とコメントしている。
同社では、モバイル端末ユーザー向けの対策として、アプリからの許可リクエストを承認する際には、そのアプリの特長にそぐわない許可を申請していないか適切に判断する。モバイル用アプリが悪質でないかどうかをスキャンによりチェックできるセキュリティソフトウェアの導入を検討する。ウイルス定義とセキュリティコンテンツを常に最新の状態に更新する、といったことを勧めている。
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