Mozillaが米国時間6月5日にリリースした「Firefox」には多数の改良が加えられ、業界での巻き返しと一歩リードを同時に達成している。
「Firefox 13」には機能変更と内部調整が加えられている。新機能には、デザインを変更して、よく訪問するサイトのサムネイルを表示するようになった「New Tab」ページが含まれる。これはOperaの機能の名称に由来して、よく「Speed Dial」と呼ばれる。Firefoxは、同機能のバリエーションを導入した最後の主要ブラウザとなる。
前のホームページでは、Google検索バーと画面最下部にある小さいテキストリンクが表示されるだけであったが、新しいホームページには大きいアイコンが表示され、ダウンロード、ブックマーク、履歴、アドオン、同期、設定に簡単にアクセスできる。ホームページには「about:home」でアクセスすることが可能だ。
これらの変更は好ましいが、かなり小さめのものだ。Firefoxの迅速な進化を感じさせる変化としては、Googleの「SPDY」プロトコルを初期設定で有効にしたことが挙げられる。SPDYは、それに対応するウェブページをロードする際のブラウジングに2つの影響を与える。SPDYでは標準でSSLが使用されるため、HTTPよりもセキュアな後継であり、より速いプロトコルでもある。
これには、いくつかの理由がある。主な3つとして、まず1つの接続で複数のサイト要素を要求できることが挙げられる。次に、これらの要素に優先順位を付け、重要な要素を先に表示できること。そして、ヘッダのデータを圧縮できることだ。このため、FirefoxでSPDY対応のサイトをロードするとロードが高速なはずだ。SPDYをサポートする2つの著名なサイトとして、Twitter.comとGoogle.comがある。
現時点では、ChromeとFirefoxだけがSPDYに対応する。
Firefox 13はバックエンドのパフォーマンスについてもいくつかの調整を行い、大半の利用者がより快適なブラウジング体験を得られるようにした。利用者がFirefoxの起動時に複数のタブをロードするようにしている場合、同ブラウザはアクティブなタブのウェブコンテンツだけをロードするようになった。これは、筆者のようなタブのヘビーユーザーでも、ブラウザを素早くスタートできることを意味している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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