Mozillaは米国時間5月15日、2011年末から開発が続けられていたインターフェースと基本コードを搭載した「Android」向け「Firefox」のベータ版をアップデートした。
Android向けFirefoxの新ベータ版の特徴は、現行安定版とほぼ同じだが、「Adobe Flash」に対応している。この点がAndroid向け「Chrome」のベータ版やAndroidに標準搭載されているブラウザとの顕著な違いだが、ウェブサイト上のFlashコンテンツを再生するAndroid向けブラウザはFirefoxだけではない。
とはいえ、今回のベータ版の変更点は、新しいインターフェースとFlashへの対応にとどまらない。ページのロード時間が大幅に短縮され、ブラウザ起動時に表示される画面が新しくなり、テキストのズームも滑らかになっている。Google検索はより安全なHTTPSで行われるようになり、開発者らはPointer Lock APIや画面スリープを防ぐ新しいAPIを利用できるようになっている。
ベータ版らしく、同ブラウザはいくつかの欠点も確認されている。たとえば、単一のAndroid端末に複数のFirefoxチャンネルをインストールしている場合の同期の問題、言語が英語しかサポートしていない点、Flashの実装に関する複数の問題などだ。Flashに関する不具合には、全画面表示での問題や、「Android 2.3」(開発コード名「Gingerbread」)搭載の「NVIDIA Tegra 2」端末への未対応などが含まれる。
新しいベータ版は、「Android 2.2」(開発コード名「Froyo」)以降「Android 4.0」(開発コード名「Ice Cream Sandwich」)までのAndroid上で動作する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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