Tim Cook氏が手綱を握るようになってから、Appleでは多くのことが変わった。同氏はAppleのサプライヤーの職場環境を改善した。また、同氏は企業チャリティの枠組みを導入した。驚いたことに、株式配当の話までしている。
同氏はまた、2012年夏に行われる「Mac OS X」の新バージョンリリースに関して、少数の選ばれたジャーナリストに対して説明した後に新商品を発表するという、新たな方法を打ち出した。
Cook氏が変えていないのは、主要な新製品の発表方法として、同氏の代わりにAppleのサプライヤーが臨時の記者会見で発表してしまうというやり方は許さないという点だ。
2012年5月、Apple製品を製造しているFoxconnの親会社Hon Hai(鴻海精密工業)の会長である郭台銘氏は記者会見で、同社がAppleの新しいテレビである「iTV」の製造に向けて準備していることを明らかにしたと伝えられている。Cook氏は、この情報を自分で発表したかったに違いない。
Foxconnは同社の会長がそのような発言をしたことを否定する声明を発表した。その情報源は、China Dailyの1記事だ。
Foxconnの声明では、次のように述べている。「(郭氏が)Foxconnのどの顧客のどの製品に関しても、開発段階や製造段階にあると認めたことは一切ない。どの顧客に関しても、Foxconnが特定の製品の製造を準備していると認めたとしている記事は正確ではない」
一方、ウェブ上はAppleがテレビメーカーのLoeweを、1億1200万ドルもの金額で買収しようとしているという話で持ちきりになっていた。それとは別に、Appleは再びシャープのテレビディスプレイ部門に16億ドルの投資を行ったFoxconnに頼るだろうといううわさもある。
報道によれば、iTVの画面サイズは32インチから55インチの間で、Appleの「iMac」のようななめらかな曲線を持ち、Appleのテレビメディアストリーミングデバイスが統合されているという。「iCloud」が利用でき、当然「Siri」インターフェースを持っている。誰もがその信頼できない音声制御技術が作る未来を支持しているからだ。
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