Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、同社がテレビセットの開発に取り組んでいるかどうかを尋ねる質問を何度か受けたが、明確な回答を避け、その一方で、テレビは今でもAppleが改善を試みている活動だと主張した。
Cook氏は米国時間5月29日夜、カリフォルニア州パロスバーデスで開催のD10カンファレンスで行われたインタビューで、Appleはどのようにして「テレビを変える」つもりなのか、という質問を受けたが、答えを言わずにはぐらかした。
Cook氏は、「非常にAppleらしくないことに、われわれは『Apple TV』事業を続けていく」と述べ、Appleは「趣味で経営している企業ではないのだが」と付け加えた。
ただし、Appleは2012年に270万台のApple TVセットトップボックスを既に販売しており、2011年に販売した280万台を上回るペースだとCook氏は補足した。同氏は、「生活の中で、多くの人が満足していないと考えている分野だと思う」と述べ、AppleはApple TVに継続して取り組むつもりだとしている。
もちろん、人々が本当に関心を抱いているのは、さまざまなうわさが流れているAppleのテレビセットであり、インタビュアーのKara Swisher氏とWalt Mossberg氏はその点についてCook氏に繰り返し尋ねた。特にMossberg氏はCook氏に対し、仮にテレビセットを製造する場合の問題について質問した。Cook氏はそれを受けて、Appleが鍵となるテクノロジをコントロールできるか、「大きな貢献」をすることができるか、また、同社が望むような製品になるかだと回答した。
その後、話題はコンテンツに移った。Cook氏によれば、Appleはコンテンツの入手には苦労していないという。同氏はまた、Appleがコンテンツ事業を営む必要はなく、パートナー提携の方がうまくいくと考えていると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス