<figure>タグはコンテンツ(たいていの場合は画像であるものの、何でもコンテンツにすることができる)のコンテナであり、<figcaption>タグ(<figure>タグの内側で記述される)は<figure>タグの説明や副題を指定するものである。例えば、<figure>タグ内で売上高の推移が分かる4つのチャートを表示し、<figcaption>で「1989〜1993年の年間売上高推移」といったテキストを指定することができる。この例の場合、4つの画像が並べて表示され、そのすぐ下にテキストが表示される。
<progress>タグと<meter>タグは、似た者同士だと言える。<progress>タグは、何らかの作業の進捗度合いや「何かの完了度合い」を表現したい場合に使用するものだ。なお、このタグには所要時間が不明な対象(データベースの検索など)に用いることのできる不定モードも用意されている。一方、<meter>タグは何らかの値(温度や数量など)の計量結果や測量結果のために用いるものだ。多くの場合において、これら2つのタグの画面上での表示はよく似たものとなる。しかし、セマンティックス上の意味は違っているのである。
<datalist>タグは、システム側であらかじめ選択肢を提供するものの、ユーザー自らでもタイプ入力できるというコンボボックスのような動作を実現するものである。こういった使用例は、ユーザーの入力履歴に基づいて項目を設定した検索ボックスなど、数多く考えられるはずだ。この機能もHTML5が登場するまではJavaScriptの集合体(すなわちJavaScriptのライブラリ)を必要としていたのだが、今後はそういった手助けが必要なくなるというわけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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