Googleとサムスンが、最新「Chrome」OSを搭載する新しい「Chromebook」と、「Chromebox」と名付けられた興味深いデスクトップを発表した。
刷新されたChromebookは、より性能の高いハードウェアと新版のソフトウェアを搭載し、クラウドドキュメントの処理が改良されている。米CNETのStephen Shankland記者がChromebookを詳しく評価した結果を報告している。一言でいえば、GoogleのChromebookは改良されたが、まだメインストリームには食い込めていない状態にあるという。
しかし、Chromeboxは企業向けとして、あるいはChrome OSを使用してみるきっかけとして、興味深い製品となる可能性がある。形状は「Apple TV」や「Roku」のセットトップボックスに似ている。価格は329ドルと決して安くはないがが、将来的には199ドル以下のクラウドデスクトップという方向へと向かう可能性は高い。
Shankland記者は次のように記している。
Chromeboxは、コールセンター、学校、図書館など、フル装備のPCは必要なく、Chrome OSの管理上の利点が際立つ企業環境で有用なものとなる可能性がある。これらの顧客向けに、Googleはサブスクリプション形式の価格プランを取りやめ、小売価格に加えて150ドルで、管理ツール、ハードウェア保証、24時間体制の電話サポートを含むライフタイムサポートを販売する。
つまり、企業は479ドルでChromeboxのハードウェアとサポートが入手できるというわけである。そのハードウェア価格が引き下げられれば(そして、今後引き下げられる可能性は十分にある)、「Google Apps」やブラウザベースのSaaSツールを使用する人にとって利用しやすい製品となる。
Googleが更新作業やセキュリティ、管理を担うと考えれば、Chromeboxが魅力的に映る可能性はある。仮想デスクトップに向けた動きに対してGoogleがどのように対抗するつもりであるかは不透明だが、バックエンドのインフラストラクチャがより安価になることは明白である。仮想デスクトップ環境を運用するには通常、データセンターの強化が必要である。
Googleは、古いPCソフトウェアを実行するための「Chrome Remote Desktop Beta」拡張も搭載している。同拡張はまだ、開発中の段階にある。
写真で見るサムスン「Series 3 Chromebox」--Chrome OS搭載の新デスクトップマシン
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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