矢谷氏は「質問の内容に対して回答する人を決め、まずは即答できる準備をしておくことが必要」と指摘。荒瀬氏はプレゼンテーション中にソリューションの紹介ビデオが挿入されていることに触れながら、「できれば現場で実演した方がいい」と自らの論文発表の経験を踏まえて提案した。参加チームはプレゼンテーション終了後、この様子を収めたビデオを見て、PowerPointの資料の順番を入れ替えるなど修正作業に追われていた。
メンターの後藤氏は「世界大会ではナンバーワンを目指して戦いにやってくる。日本のチームにもそうした気持ちで取り組んでもらいたい。質問に対してユーモアを持って回答するセンスを持つことも必要だ」とアドバイス。加治佐氏は「まだ、世界大会で通用するプレゼンテーションの水準には達していない。だが、短期間に急に伸びるといった例をこれまでに何度も見てきた。世界大会まであと1カ月あるので、その間の成長に期待している」と励ましている。
今回の訪問中、日本大会とは別枠で、全世界の参加者を対象にしたオンライン審査でバンタンゲームアカデミーの「Esperanza」が入賞したとの報告が入り、世界大会に進出することが決定した。入賞したゲームは「BLUE FIELD」。東日本大震災をテーマに、ゲームを通じて災害に対する認識を広げ、災害発生時の対応、国際的な協力をより円滑に進められることのほか、ガレキ問題の深刻さを訴えるきっかけをつくることを目的にしているという。
ゲーム部門には、各国から数百チームが参加していたが、世界大会への進出は上位10チーム。そのうち、2チームが日本からの参加となっており、大会での上位入賞が期待されるところだ。
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