米国ニューヨークで開催されていたMicrosoft主催の学生技術コンテスト「Imagine Cup 2011」の結果発表式典が7月13日、同市内にある複合芸術施設Lincoln Center for the Performing ArtsのDavid H. Koch Theaterにて行われた。
60以上の国と地域の参加者が世界大会に参加したソフトウェアデザイン部門では、交通事故防止を目指す自動車向けソリューションを発表したアイルランドのチーム「Team Hermes」が優勝を勝ち取った。2位には米国の「Team Note Taker」が、3位はヨルダンの「Oasys Team」が名を連ねた(2位、3位の発表については前日行われたプレゼンテーションを参照)。
組み込み開発部門では、ビルなどでの火災時に、矢印をかたどった電灯とレーザーで人々を安全な避難経路に誘導する「RIGHT!! This Way」を発表した台湾の「NTHUCS」が優勝。2位には中国の「Harmonicare」、3位にはルーマニアの「Endeavour_Design」がそれぞれ入賞した。
また、女優で活動家の Eva Longoria氏も登場。自身が見て回った発表について語った後、プレゼンターとして、視覚障がい者向けソリューションでソフトウェアデザイン部門に出場したバングラデシュのチーム「Team Rapture」にPeople's Choice Awardを贈った。
式典にはニューヨーク市長のMichael Bloomberg氏も登壇。異なる国や地域からやってきた多様な住民が住むニューヨークを例に挙げ、学生らがともに協力し、世界のさまざまな問題の解決に取り組むよう語った。
またMicrosoftも、世界中にあふれる問題の解決に向け、3年間で総額300万ドルに上る助成金プログラムを開始することをあきらかにした。このプログラムはImagine Cupのファイナリストらに適応される見込みだ。詳細は今夏にも明らかにされるという。
2012年のImagine Cupは、オーストラリアで開催される予定だ。オーストラリア副総領事のGerard Seeber氏とMicrosoft Australia マネージングディレクターのPip Marlow氏らが、自国でのImagine Cup開催に向けて思いを語った。
ソフトウェアデザイン部門および組み込み部門以外の入賞者は次のページのとおり。Windows 7 タッチチャレンジ部門では、Imagine Cup 2010にチーム「PAKEN」のメンバーとして参加した筑波大学附属駒場高等学校の金井仁弘氏と同校の山根寛氏のチーム「IUVO」が3位入賞を果たした。
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