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Imagine Cup日本優勝チーム、北京で世界大会を意識した実践的指導

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 Microsoftが主催する技術コンテスト「Imagine Cup」の日本大会で優勝し、7月に開催される世界大会に進出する2チームが中国・北京のMicrosoft Research Asia(MSRA)を訪問。同研究所に所属する日本人研究者などと意見交換した。

 Microsoft ResearchはMicrosoftの基礎研究部門であり、全世界に900人の研究者を擁する組織。MSRAでは、Bingの画像検索技術やkinectの顔認識技術などで実績を持つ。

写真1 Imagine Cup日本代表が訪問した中国・北京のMicrosoft Research Asia

 Imagine Cupは全世界の学生を対象にMicrosoftが開催している技術コンテスト。2003年に第1回目を開催して以来、2012年で10回目を迎える。Bill Gates氏の発案のもとに実施しているもので、人材育成を目的とした企業市民活動と位置付けている。

 テーマは「テクノロジで世界を変える」。国連ミレニアム開発目標(MDGs)を指針としており、単に技術やソリューションだけを競うのではなく、ビジネスモデルとして成立するかどうかといった点も競技の対象となる。

 第1回の世界大会はスペイン・バルセロナで開催。その後、世界各国で開催されており、世界大会がニューヨークで開催された2011年大会には183の国と地域から35万人以上の学生が参加。2012年も同等規模の参加者が見込まれており、世界大会は7月に豪州のシドニーで開催される。

  • Imagine Cup開催の主旨

  • 2012年の世界大会はシドニーで開催される

英語で質疑応答

 今回、MRSAを訪れたのは、日本大会のゲームデザイン部門で優勝したトライデントコンピュータ専門学校の「チームブロッサム」と、ソフトウェアデザイン部門で優勝した東京工業高等専門学校の「Coccolo」の合計7人。

 チームブロッサムは、地球緑化をテーマにしたパズルゲーム「ブルーム * ブロック」を開発。美しい自然を維持する気持ちをゲームを通じてたくさんの人々へと共有したいというのがコンセプトだ。ゲームを通じて、荒れた大地を美しい大地へ戻していく過程を見せることで、自然の美しさを伝え、環境問題への関心を持ってもらうという。多くの人たちが自発的に環境問題に取り組むきっかけを提供したいとする。

 Coccoloは、可視光通信による省電力照明システム「All Lights!」を開発。今後急速な普及が見込まれるLED照明を使い、周りの明るさに応じて適切に自動調光するとともに、照明間で可視光通信ネットワークを構築し、調光コントローラで設定した節電率や明るさを部屋全体で達成できるように制御する。

 5月23~25日の3日間、北京のMSRAを訪問したチームブロッサムとCoccoloのメンバーは、研究者から最新技術の開発状況などについて説明を受けている。加えてImagine Cup中国大会のファイナリストとお互いの技術を紹介するといった交流も実施。MSRAに在籍する日本人研究者を前に日本大会で優勝した成果をプレゼンテーションした。

  • プレゼンテーションするチームブロッサム

  • プレゼンテーションするCoccolo

 MSRAの研究者を対象にしたプレゼンテーションは、世界大会を想定したものとなっており、MSRAの矢谷浩司氏と荒瀬由紀氏の2人の研究者のほか、日本マイクロソフトの最高技術責任者(CTO)であり、マイクロソフトディベロップメントの社長も務める加治佐俊一氏、メンターを務める独立行政法人産業技術総合研究所の後藤真孝氏(情報技術研究部門上席研究員兼メディアインタラクション研究グループ長)らが審査員役として聴講。プレゼンテーション後には、世界大会さながらの英語での厳しい質問が行われた。

 英語の質問に対して、即答できないシーンやチームで話しあって回答する様子もあり、プレゼンテーションや回答の方法などについても、研究者やメンターから詳細な指導が行われた。

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