Twitterは米国時間5月29日、新たな機能強化を行い、同社サイトにおける「速度面での最適化」を図ると発表した。具体的には、URLからの「#!」の排除に加えて、「最初のツイートが表示されるまでの時間」の短縮に注力するとともに、各ページの表示時には必要なもののみがロードされるようにするという。
TwitterのエンジニアリングマネージャーであるDan Webb氏は同社のブログにおいて、「われわれは、twitter.comにおけるすべてのユーザーのエクスペリエンスを向上させるため、UIのレンダリング機能をサーバ側に移行することで、フロントエンド側のパフォーマンスを改善しようと取り組んできた。これにより、ページの初期ロード時間をこれまでの5分の1に短縮し、ブラウザの性能差から来るエクスペリエンスの違いを緩和できるようになった」と書いている。
以下は、Webb氏によるブログ投稿からの抜粋である。
「#!」の排除
真っ先に気付くのは、パーマリンクのURLがシンプルになっていることだろう。もはや「#!」は使用していない。「#!」を含んだURLにはいくつかの制限があるものの、われわれがこの変更を実施した一番の理由は、ページの初期ロード時間の短縮にある。
最初のツイートが表示されるまでの時間の短縮
この改善を実施するにあたってわれわれは、パフォーマンス上の弱点を発見し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるべき対象層を洗い出すために新たなツールを導入した。われわれが最重要視した指標は「最初のツイートが表示されるまでの時間」だ。これは、一部のユーザーを対象として、操作(リンクのクリック)を行ってから、各ページのタイムライン上における最初のツイートが表示されるまでの時間を測定したものである(Navigation Timing APIを使用)。この指標により、サイトの動作がいかに俊敏であるのかがより明確に把握できるようになる。
必要なもののみロード
ページのコンテンツをより高速に供給できるようになったことで、次はできるだけ早くJavaScriptをロードし、アプリケーションがユーザーとのやり取りを開始できるようにすることになる。そのためには、使用するJavaScriptの量を最低限に抑える必要がある。つまり、送信されるペイロードを小さくし、解析対象コードの行数を削減することで、実行の高速化を図るわけだ。
今週中に、ツイートのパーマリンクページは、新たなアーキテクチャで設計し直されたものとなり、その他の新規フレームワークも今後数週間で順次導入されていく予定となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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