iPhoneのSiriの登場により、一気に利用者が増えた感のある音声認識入力。しかしSiri以前から、iPhoneでは「音声認識メール」というアプリで音声認識入力が可能だった。その驚異的な認識精度を誇る音声認識エンジンが「AmiVoice(アミボイス)」だ。今や、AmiVoiceの応用範囲は拡大し、一般ユーザーのみならず医療現場やコールセンターなどでも利用されている。その音声認識技術の現在だけでなく、未来までも予想するのが本書だ。
音声入力をやったことがある人なら分かると思うが、慣れないうちは恥ずかしい。しかし、話すことに慣れてしまえばこれほど楽なことはない。まして一度話したことを、再度思い出して文字にする作業の場合、話したことがそのまま文字になると、単純に考えて作業時間は半減する。先に挙げた医療現場やコールセンターなど、大量の情報を正確に残すことが必要な仕事では、音声認識入力の威力は絶大なようだ。
一般ユーザーの場合、大規模なエンジンは不要かもしれない。しかしiPhoneがあれば、「音声認識メール」でAmiVoiceを手軽に利用できる。つまり、音声入力が実用的かどうかを簡単に確かめられるのだ。メールの作成やソーシャルネットワークサービス(SNS)への投稿といった気軽なものから、議事録といった文書作成まで、意外に使える場面が多いことに気づくだろう。そして、企業内での導入事例などが気になったら本書が参考になるだろう。
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