明日仕事がなくなったら? ひとつの会社に勤めひとつの仕事しかしていなかったらそれは死活問題だ。ひとつのことを極めるのがいけないわけではなく、それに「依存」して頼りきった状態が危険だと著者は言っている。
誰もが何十年も同じ会社に勤め、定年まで働き通すという時代は終わった。そのような働き方はもはや「安定」しているとはいえない。時代の変化は激しく、個人も変化に対応していかなくては生き残れない。
生活を支える柱(仕事)がひとつしかなければ、それが折れたら倒れるしかない。しかし柱が何本もあれば、1本くらい折れてもどうということはない。それが「ひとりコングロマリット」ということだ。
ひとりコングロマリットのライフスタイルでは、仕事とプライベート、職場と家、本業と副業――そのようなはっきりとした区分は、まったくの無意味だ。両者は、常に交わり時には逆転する。いかようにも形を変えられる流体のような柔軟さを持ちながら、風に吹かれても折れない葦のようにしなやかで強靭。そんなライフスタイルに変えていくことこそ、自分のライフを守るための対策を取ることに等しい。今の生活が「安泰」だと思っている人にこそ、読んで欲しい1冊。
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