NVIDIAは米国時間5月15日、グラフィックチップをベースとするクラウド技術を発表した。同社によると、高速なゲームをほぼすべてのデバイスに提供できるという。
NVIDIAでクラウドゲーム担当ゼネラルマネージャーを務めるPhil Eisler氏は声明で、「GeForce GRIDは、ゲームの提供方法とプレイ方法の大きな変革を意味する」と述べた。
その仕組みは、NVIDIAの新しい「Kepler」GPUを利用する強力なサーバーを使用して、ゲームをリモートから強化するというものだ。
各Keplerチップは3072個のNVIDIA「CUDA」プロセッサコアを内蔵し、4.7テラフロップという3Dシェーダー性能を誇る。シェーダーは、ゲームでリアルな効果をレンダリングするのに役立つ。
NVIDIAによると、この処理能力によりGaming-as-a-Serviceプロバイダーは、複雑なゲームをクラウドでレンダリングし、GPUでエンコードすることが可能になるため、サーバーが同時に実行できるゲームストリーム数が増加するという。GPUは、Intelなどのチップメーカーが提供する従来のCPUに比べ、ゲームの効果をレンダリングするのに最適化されている。
ゲーマーたちへの実質的な影響は、「iPad」や「Android」デバイスでハイエンドゲームのプレイが可能になることだ。これらの端末は、そのようなレベルのゲームプレイをサポートしないと通常は考えられている。
NVIDIAは、米国に二十数カ所のデータセンターを持つGaikai、そして、OnLiveなどの企業との連携を強めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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