世界最大規模のソーシャルネットワークであるFacebookは、同社株価を引き上げることを決断した。当然ながら、投資家からの強い反応を受けての判断である。
Facebookは米国時間5月15日、米証券取引委員会(SEC)に提出したS-1申請書を改訂し、株式公開時の同社株価を1株あたり34〜38ドルの間にすると述べた。同社が、3億3740万株という売り出し予定の普通株式のすべてに加えて、需要過多に備えて追加で用意している5060万株を、その株価範囲の上限で売却した場合、同社はIPOで最大147億ドルを調達する可能性がある。
Facebookは、これまでにSECに提出していたS-1申請書において、同社のIPO株価を28〜35ドルの間にすると発表していた。その場合、同社の調達額は最大で136億ドルとなる予定だった。
FacebookがIPO株価範囲を引き上げるといううわさは14日に浮上しており、そのきっかけとなったのは、同社がIPO株価範囲の引き上げを計画しているとの情報を匿名の情報筋から入手したというAll Things DigitalのKara Swisher氏の報道であった。わずか1日前には、Facebookに対する投資家らからの応募が予想よりも早く集まり、17日に予定されていた締切日を前に15日にも募集枠に達する可能性があるとも報じられていた。
Facebookの最新申請書によると同社のアクティブユーザーは9億100万人にのぼるという。同社は、予定通りに17日には株価を正式に定め、18日にIPOを実施すると見込まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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