株式市場に関連したうわさによると、Facebookが早ければ米国時間5月15日にも、予定しているIPOの株価範囲を約20%引き上げる可能性があるという。
CNNMoneyの市場記者であるMaureen Farrell氏は、Facebookの引受会社らが15日に同社のIPO株価を35〜40ドルの範囲に引き上げる予定だと匿名の情報筋が述べていることをツイートした。Facebookは先々週、同社株価を28〜35ドルの間にする予定だと述べていた。
株価がうわさされる新しい範囲の上限となる場合、Facebookの評価額は1080億ドルとなる。これで、Facebookの評価額が1000億ドルという素晴らしくきりのよい金額に届かないかもしれないことについて憤慨していた人々は、やっと怒りを鎮めることができる。
新しい株価範囲が実際に採用された場合、その引き上げ率がどれだけになるかは次のようにして計算することができる。これまでの株価範囲の平均値である31.50ドルとうわさされる株価範囲の平均値37.50ドルから、その差の百分率を計算するのだ(細かいことが気になる読者のために記しておくと、正確には19.05%である)。
このようなうわさから最もはっきりわかることは、このIPOについてどれだけ多くの人々が競って声高に発言しようとしているかである。株式公開のかなり前に公表することが企業に求められるIPOの株価範囲は、実際の公開株価からはかけ離れたものになることがよくある。多くの場合、特に今回の場合は、これらの株価範囲は基本的に、注目を集めそうなIPOに対する投資家らの熱狂ぶりを煽り立てるためのマーケティング手段としての役割を果たす。
唯一重要となる株価は、Facebookとその引受会社が取引開始前日に設定する株価だ。その株価で新規に公開された株式の取引が開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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