AllShareを利用したグループ写真共有アプリや、「Android Beam」の拡張版もある。Android Beamは、近距離無線通信(NFC)テクノロジを利用して、対応するスマートフォンの間でURLや地図データ、または小さなサイズの情報を「発信(beam)する」アプリだ。この拡張版は「S Beam」と呼ばれ、Wi-Fi Directを利用して、写真や音楽、動画、ドキュメントなど、最大1Gバイトのファイルを送信できる。S Beamを使うためにWi-Fiをオンにする必要はないが、S Beamに対応したスマートフォンが必要だ。
最も注目を集めたアプリは、おそらく「S Voice」だろう。これはサムスンの音声操作アプリから作られた、「Siri」のようなアプリだ。その機能は予想に違わず、天気予報や地図の検索、電話の発信などができるが、筆者が気に入った点は、アイドル状態のアプリの名前を言えば起動できることだ。
もう1つのすばらしい要素は、音声コマンドによって、例えば電話がかかってきたときに応答する(あるいは無視する)ことができるというものだ。
これはGalaxy S IIIに対する筆者の最終的な意見ではない。米国での発売日は「夏」になるという以外は明らかになっていない上、LTEへの対応のほかに、米国での発売時にどのような変更が行われる可能性があるのか、詳しいことはほとんど分かっていない。
現在のところ、Galaxy S IIIはあらゆる点において、Galaxy S IIのアップグレードとして価値があり、歓迎すべきものだと考えている。ルックアンドフィールは良く、その仕様やアプリを見ても焼き直しだという感じはしない。また米国版にクアッドコアプロセッサが搭載されれば大評判になるだろう(筆者は心配していない)。
Galaxy S IIIのサイズは、必要以上に大きいと言われても仕方がないかもしれないが、ありがたいことに、5.3インチスクリーンを備えたサムスンの「Galaxy Note」と違い、こっけいなほど大きいわけではない。日常レベルで役に立つのかどうか疑問に感じるアプリもある。共有やコマンド読み上げのときに、そうしたアプリが筆者の望み通り常にシームレスに機能するかどうかは少々疑わしい。そうはいっても、筆者は近い将来、もっと時間をかけてこのスマートフォンを使うのを本当に楽しみにしている。それはこの夏、サムスンが世界の10都市をめぐるツアーを始めたときになるだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?